小中学校が再開しました。学校再開後のコロナ対策への対応はどうなっているの?
福岡県の緊急事態宣言が解除され、飯塚市では学校再開に関し、令和2年5月19日に次のような方針を決定しました。
臨時休業期間を短縮し、段階的な学校再開を行います。
臨時休業期間
「5月11日(月)から5月31日(日)まで」から「5月11日(月)から5月24日(日)まで」に短縮します。
休業期間中は分散登校日を設定し、クラスを2分割し、同一週内で児童生徒1人1回登校となります。
分散登校日は、5月19日(火)、5月21日(木)です。
5月25日(月)からは段階的に学校を再開します。
第1段階 午前中授業を行います。
5月25日(月)から5月29日(金)まで給食はありません。
第2段階 通常授業となります。
6月1日(月)から給食開始。
児童クラブ
学校再開に伴い、5月25日から通常運営を行います。
学校におけるコロナ感染症対策として次のことを行います。
(1)3つの密を避ける感染症対策を行う。
(2)手洗いや咳エチケット及びマスク着用などの基本的な感染症対策を行う。
(3)家庭と連携し、毎朝の検温や風邪症状の確認を行うとともに、学校においても健康観察を徹底する。
(4)児童生徒の心のケアに配慮する。
(5)部活動については、児童生徒の心身の状況に合わせ、6月1日以降再開する予定。
25日から学校が再開され、保護者の方から学校におけるコロナ感染症対策について様々なご意見、ご質問をいただいています。
教育委員会に学校再開後のコロナ感染症予防対策の取り組みについて確認しました。
感染源を断つためにどのような対策を行うのか?
A1.家庭と連携し、毎朝の検温及び風邪症状の確認を行う。
A2.自宅で検温していない児童生徒については、サーマルカメラで検温を行う。
A3.発熱児童生徒を検出した場合、保健室等で児童生徒の対応を行う。
感染経路を断つためにはどのような対策を行うのか?
A1.教員、児童生徒にはマスクの着用を徹底させる。
A2.手洗いや咳エチケットを徹底させる。
集団感染リスクへの対応をどのように考えているのか?
A1.換気の悪い場所での活動は行わない。(密閉)
A2.多くの人が手の届く距離に集まらない。(密集)
A3.近距離での会話や大声での発生を控える。(密接)
早ければ、6月上旬に次亜塩素酸の霧化器を普通教室や児童クラブ等に設置するとのことです。
体育・保健体育科及び音楽科等の技能教科の対応をどのようの考えているのか?
A1.体育・保健体育科の授業については、当面、授業開始時には準備運動を十分に行う。
A2.体育・保健体育科の授業については、個人や少人数で密集せず距離をとって行う。
A3.体育・保健体育科の授業については、接触したりする場面が多い運動については、年間指導計画の中で指導の順序を入れ替える。
A4.音楽の授業については、狭い空間や密閉状態での歌唱指導や身体の接触を伴う活動については年間計画を見直し、学習場面を変更する。
A5.音楽科の授業で歌唱をする際には、一人一人の間隔を十分に空け、人がいる方向に口が向かないようにする。
給食時の対応はどうなっているのか?
A1.給食当番の児童生徒はマスクを着用する。
A2.衛生的な服装や手指の確実な洗浄について点検する。
A3.机を向かい合わせにしない、または、会話を控える。
A4.家庭から箸を持参させることを検討している。
学習の遅れの対応についてどう考えているのか?
A1.臨時休業中の学力保障のために、飯塚市が下記の教材を全小中学校の児童生徒に配布した。
小学校 「全漢字練習」
「たったこれだけはプリント」
中学校 「10分間復習ドリル」
A2.一年間分の学習内容を先取りした予習中心の家庭学習を行うことで、学校再開後、スムーズに学習が進むと考えている。
夏休み期間の短縮を考えているのか?
A1.夏休み期間の短縮を実施することとする。
夏季休業日を7月21日から8月31日までを8月8日から8月23日までと変更。
1学期の終業式が8月7日(金)となり、2学期の始業式が8月24日(月)となります。
残念ながら、コロナウイルスは消滅していません。
緊急事態措置の対象から外れたから、学校における感染拡大のリスクがなくなるものではなく、引き続き万全の感染症対策を講じる必要があります。
同時に社会全体が長期間にわたり、コロナウイルス感染症とともに生きていかなければならないという認識に立ちつつ、子どもたちの健やかな学びを保障することとの両立を図っていくことが重要です。
そのためにも学校での保健管理面における対策はとても重要です。
教室対策だけでなく様々な授業を想定しての対策も必要となります。
また、これまでの長期休校による学習の遅れも大きな問題です。
国は、学校休業時における子どもたちの「学びの保障」のための支援として、ハード・ソフト・人材を一体とした整備を加速するため、令和2年度補正予算で各自治体をバックアップしています。
今後様々な事態を想定しなければなりません。
飯塚市は、柔軟な対応が可能となるように、国の支援を活用し、ICT環境の整備を含めた準備を進めるため、今回の臨時議会で、一人一台のタブレット端末を整備するための補正予算を計上しました。
確かに、このような状況下で、様々な対応に追われている教育委員会は大変だとは思います。
しかし、感染防止対策を徹底したうえで、学校における教育活動を充実していくことが必要です。
私が教育委員会に確認した事項を今回報告いたしましたが、学校再開後の対応に関して何か気になること等ございましたら、コメントをお願いします。